4月4日は“ピアノ調律の日”

4月10日(日)、札幌サンプラザホールにて、オリジナル楽器によるピアノ五重奏の演奏会があり、

譜めくりとしてお手伝いをしてきました。

日本ピアノ調律師協会が4月4日のピアノ調律の日を記念し、支部ごとにさまざまな催しを行っていて、

北海道支部ではこのような演奏会を企画したそうです。

 

写真のピアノは、1820年頃にウィーンで作られた”マテウス・アンドレアス・シュタイン”という銘器。

実物を見たり、実際の音を聴けることは滅多にないので、とても貴重な機会でした。

 

音色は軽やかで繊細。

調律のせいもあって(日本ではA=442Hzが標準的なピッチですが、今回は435Hzくらいではないかとのこと。半音まではいきませんが、聴き慣れたピッチよりかなり低く、暗く感じられました)、どことなく憂いを帯びたような印象を受けました。

 

フンメルのピアノ五重奏のリハーサルを聴きながら、「こういった楽器の響きを聞いていたら、こういう曲を書きたくなるのもわかる気がする…。」と妙に納得してしまいました。  

 

また、この時代のピアノには4~6本ものペダルがついていたそうで、今回の楽器にも4本のペダルがありました。

 

右端のダンパーペダルと左端のウナ・コルダは現代でもお馴染みですが、間の2本はウィーン式ピアノにしかないものです。

右から2番目はモデラート・ペダル。

少しこもった柔らかい音になります(静謐で、すごく

素敵な音でした!)。

3番目はファゴットの音を模したファゴット・ペダル。

低音域にのみ作動し、少しビリビリとした音色になります。

 

弦楽器も同じような年代のもの、もしくはそのレプリカで、ガット弦が使われていたり、

弓の形が現代のようにまっすぐではなく弓なりだったりと、現代の楽器とはさまざまな相違がありました。

 

終演後にはお客さんも自由にステージに上がって楽器に触ることができ、私も少しだけ触ってきました!

 

ちなみに4月4日がピアノ調律の日というのは、国際標準であるA=440Hzからとったものだそうです。

 

 

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